在庫管理ってどうしてしなければいけないんだろう?
その疑問を解消し、さらに利益まで生み出すようにするのが在庫管理システムなんです。
在庫の細かな管理を怠ってしまうと、無駄な出費が発生してしまったり、本来得られたはずの利益を得られなくなるかもしれない…ということは以前もご紹介させていただきました。
では、在庫管理システムが利益を生み出すってどういうことなんだろう?
そこで今回は、原点に立ち返って「在庫とはなんなのか」「その管理をすることで得られるメリットとデメリット」そして「そこから生み出される利益」について詳しく解説したいと思います。
■小売業と製造業それぞれの在庫の在り方
「在庫」という単語を検索すると、以下のように記載されています。
1.商品が倉庫などにあること。また、その商品。
2.原材料・仕掛品・製品などが企業に保有されていること。またそれらの財貨。
前者でもある「商品が倉庫などにある」状態の業態はお店あるいは小売店と呼ばれるものです。
そして製造業や小売店に向けて商品を卸す企業が、後者の「原材料・仕掛品・製品など」に該当します。
そうなると、同じ「在庫」という言葉でも意味合いが大きく違ってくるのが分かっていただけるのではないかと思います。
では、その大きな違いとは何なのでしょうか?
それは偏に管理の複雑さにあります。
例えば、一般的な家電量販店でいうところの在庫は「A社のエアコン」「B社のエアコン」「C社のエアコン」といった感じに、一般のお客様へと販売・提供を行う為にストックしておくものです。
そのストック=商品が売れ筋であれば多くの在庫を有しておき、逆にそうでない場合は可能な限りストック=在庫を持たないようにするなど、その店舗責任者や担当者の裁量で管理を行います。
その場合は単純なもので、小売業の場合は「お客様が購入すれば在庫を減らし」「また必要であれば仕入れを行い在庫を増やす」といった足し算引き算で行う在庫管理になります。
例えば、A社のエアコンの売れ行きが好調のようであればどんどんと仕入れ、逆にB社のエアコンの売れ行きが悪いようであれば仕入れを抑える、といったような塩梅です。
ですが、1商品だけの管理であれば問題はありませんが、それが複数商品の管理や、ましてや家電量販店のような大きな店舗になってくると、どうしても在庫管理は複雑化してまいります。
その複雑化した管理を正確に行おうとした際に必要となるのが在庫管理システムです。
一般的な家電量販店のほとんどで使用されているものといえば、POSシステムと呼ばれる管理システムです。
POSシステムとは、店舗で商品が売れると、その販売ごとに商品の販売情報を記録・送信・集計し、集計結果を在庫管理やマーケティングの指標として用いることが出来るシステムのことです。
POSシステムであれば、複数の店舗での販売動向などを比較したり、時節や天気などと売上を重ね合わせ、時期的な売れ筋の傾向を掴んだりと、データの比較・分析・活用が従来より簡単に行うことができるようになります。
そうした性質から、コンビニエンスストアや、フランチャイズチェーンなどの現場では、マーケティング判断材料として活用されています。
一方、製造業含む企業での在庫管理はどうでしょう。
お客様(納入先)から発注を受けて、商品を用意するといった部分は小売業と変わりはありません。
しかし発注元が希望する数量の準備がない場合は、製造元は残数を一から製造しなければなりません。
一つ商品を作る際には様々な材料が必要となり、それは複数個の場合もあれば数十、数百の材料が必要となることも珍しくありません。
その為、必要な材料の数、またそれらに不足はないのかといったことも含めた在庫管理が必要となってまいります。
その際にも、複雑な管理を行うために必須となるのが在庫管理システムです。
■在庫を抱えることによるメリット・デメリット
在庫管理システムで在庫を管理していても、材料の不足や不良品による予期せぬ消費・欠品も起こりえることから、100%完全な在庫というのは存在しません。
不足することで発生する問題であるならば、では多くの在庫を抱えておけばいいのでは、とも考えられます。
その際には当然メリットも存在します。
●受注後すぐに製品の製造に取り掛かることが可能に。その為、早く納品までが可能になる。
●急激な需要の増加による大量消費にも対応可能。
●不良品・不具合によるトラブルにも対応が早く可能になる。
このようなメリットはとても重要なものです。
その為、過剰にならない程度の在庫を保持しておくことは必要でもあります。
しかし所謂、過剰在庫を抱えてしまうと以下のようなデメリットが発生することもあります。
●過剰在庫商品の廉価販売または廃棄を行うことによる収益の減少。
●保管スペース増加による運用保管コストの増大。
●在庫の輸送費・資産税などの維持費増加。
このようなデメリットを防ぐためには、適切な在庫数量の管理を行い、受発注作業を行っていく必要があります。
しかし、多くの商品や材料の適切な数量の発注をするということを、担当者=人が計算をして行うというのは少々現実味に欠け、確実性も在庫管理システムなどと比較すると著しく劣ってしまいます。
その為、在庫管理システムや販売管理システムなどを導入し、情報の連携を密にさせることで適切な在庫数量を維持することができ、収益に直結させることが可能になります。
■在庫管理の重要性
製造業においては在庫というものは事業の根幹にも関わるものだと感じます。
その為、どれほど優れた生産管理システムの下、素晴らしい生産計画を立案したとしても、在庫管理がしっかりしていない限りでは、どんなに素晴らしい計画も円滑な遂行は難しいでしょう。
販売・購買・在庫管理それぞれの密な連携が非常に重要であることは先にご説明をさせていただきました通りです。
在庫管理のメリットもデメリットもその双方を考慮し、自社のビジネスに合った在庫管理の方法を行うことがベストです。
・需要の推移予測
・余分なコスト削減
・長期保管となる不良在庫の把握
など、企業における在庫管理は、その在庫の推移量を把握し管理することで多くのメリットを得られることかと思います。
■まとめ
今回ご紹介をさせていただいたのは、在庫管理システムの導入によるメリットとデメリット、そしてそこから得られる利益をご紹介いたしました。
正確な在庫数の管理を行うことで、より効率的に日々の業務を進めることが可能です。
それにより利益をより多く生み出せるようになります。
今現在、在庫管理が上手く出来ていないかもしれない、と感じられる方は、ぜひ在庫管理システムの導入をご検討ください。
お客様が最大限の利益を得られるよう、弊社も最大限のサポートをさせていただきます。
コウガシステムでは在庫管理システムのトライアルも可能です。
トライアルは無料で出来るので、もしご興味のある個人事業主の方や企業様はぜひ一度ご相談くださいませ。